建築基準法の解説

建築基準法
マンション管理士:2問前後 |
管理業務主任者 : 3~6問前後 |
建築業界の人や建築基準法を勉強した事がある人にとっては、有利ですが、全くの初心者には学習しづらいと言える分野だと思います。
マンション管理士、管理業務主任者試験での建築基準法は、細かな知識が問われています。設問によっては常識的に判断できるような選択肢もありますが、具体的な数字が問われたり、細かな専門的知識を問う選択肢もあり、確実に「これが正解!」とならないことも多いと思います。
とは言っても、管理業務主任者試験では5問以上(問題の10%以上)も出題された実績がありますので、初めから捨てるのではなく、逆に得意分野にしてしまうというくらいの姿勢が必要です。(ダブル合格を目指す人は特に!)
区分所有法やマンション管理適正化法等の主要科目は、合格するほとんどの受験生が得点源としますので、差をつけるにはこういった分野の正解の積み重ねが非常に重要になります。
法律系の分野に比べると、数字の暗記や建物の構造や検査等の手続きに関する知識が問われますので、少し頭を切り替えなければならないと思います。建築業界に携わったことがない人が単純に暗記しても、直ぐに忘れてします可能性がありますので、こういった分野程、語呂合わせや自分なりの工夫をしながら学習することをおススメします。建築に関して、図解されているような本を活用するのも良いと思います。
但し、あくまでも区分所有法やマンション管理適正化法等の主要科目がより重要ですので、学習時間を考えて深入りしないようにすることも意識して下さい。ここで満点を取るか、区分所有法等を確実に正解するか、どちらも大事な事ですが目標は合格することですので、自分で得意・不得意を分析しながら効率的に学習しましょう。
なお、宅建でも建築基準法が出題されますので、宅建のテキストを活用しても良いと思います(宅建の方が試験も古く、充実したテキストも種類が豊富にあります)。
具体的な学習方法としては、やはり過去問題をまずは確認しましょう。マンション管理士、管理業務主任者試験のどちらか一方だけを受験する場合でも、両方の試験の建築基準法の問題を説いて、暗記するところからはじめます。少なくとも過去に出題された問題はクリアして、更に余裕があれば模試や宅建の過去問題にチャレンジするといった流れが初心者にとっては入りやすい方法だと思います。
ちなみに、条文数は100弱ですが、はじめから読んでも分けが分からない言葉や世界が広がってると思います・・・。
必要最低限のポイントが初心者にも分かり易く図示・図解されたテキスト等もありますので、バイブルとして一冊手元に置くことをおススメします。
【関連】
※建築基準法の出題数などの状況は、過去問題・試験の分析でご紹介しています。
※条文:建築基準法
分野別解説一覧
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・マンション管理適正化法
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