修繕、建築・設備の解説

修繕、建築・設備
マンション管理士:10問前後 |
管理業務主任者:5~7問前後 |
マンション管理士試験では、例年後半の36問目あたりから10問立て続けにこの分野の出題があります。過去には、長期修繕計画作成ガイドライン及び同コメント、建物の劣化状況の調査・診断、外壁の改修工法、冬季の結露対策、耐震改修工法、遮音対策、給水設備、排水設備、駐車場、劣化の原因と症状、石綿対策等から出題されています(過去の出題状況はこちら)。
細かく技術的知識を問う問題が大半で、実務的な雰囲気が感じられる分野です。範囲が広く、マニアックな問題が多いため、建築士でも10問パーフェクトに解答するのは難しいのではないかいと思われます。しかしながら、出題数も10問前後あり、試験問題の20%を占める割合となっていますので、或る程度の覚悟を決めて望まないといけない分野です。出題数を見ただけでも区分所有法に次ぐ多さですので、マンション管理士には、法令の知識のみならず、技術的なスキル・能力が必要とされている証ではないでしょうか。
この分野への取り組み方は、やはり過去問題の演習・暗記から勉強する領域を広げていくことです。長期修繕計画等の一部の問題については、出題される傾向がありますが、予測がつかないところからの出題もありますので、深入りは禁物です。マンション管理士試験では、半分の5問程度は正解するというくらいの気持ちで望むのが良いと思います。
一方、管理業務主任者試験については、マンション管理士試験よりは比較的シンプルで基礎的な問題が多く出題される傾向にあります。マンション管理士試験と重複する分野ですので、ダブル受験をしない人でも、両方の試験の過去問題を解く事をおススメします。過去には、防水工法、ディスポーザ排水処理システム、住宅用火災警報器、テレビ共同受信設備、排水及び浄化槽、窓サッシの改修方法、排水管及び通気管、ハートビル法、給湯、外壁の劣化の種類と現象、コンクリートの中性化、駐車場等から出題があります。マンション管理士と重複しているところもありますね。(過去の出題状況はこちら)
必要最低限のポイントが初心者にも分かり易く図示・図解されたテキスト等もありますので、バイブルとして一冊手元に置くことをおススメします。
【関連】
※修繕、建築・設備の出題数などの状況は、過去問題・試験の分析でご紹介しています。
分野別解説一覧
・区分所有法
・民法
・マンション管理適正化法
・標準管理規約・標準管理委託契約書
・被災区分所有法・マンション建替え円滑化法
・建築基準法
・修繕、建築・設備
・マンション会計
・その他の法令等