Q:積立型マンション保険の会計処理(仕訳)方法は?

A:積立型マンション保険とは、通常の火災保険(掛捨て部分)と積立部分で構成されている損害保険です。長期契約(長期間分を一括で支払い)であることや、積立部分に利息が付いて返戻されますので、一般的には1年あたりの実質保険料は掛捨て保険と比較すると安くなります。貸借対照表(資産の部)に計上されている掛捨て部分は、毎年、1年間当たりの保険料分ずつ償却され、積立部分は保険期間終了後に満期返戻金として戻ってきます。
積立型マンション保険の会計処理(仕訳)方法は、管理業務主任者試験(H20年度問15)で出題されていますので、こちらも参考にしてみて下さい。
※問題・解答は、このページ下部に記載しています。

マンション会計 平成20年度 管理業務主任者 試験問題(抜粋)
※試験実施後の法令の改正等には対応していません。
【問15】
管理組合の活動における以下の取引に関して、平成20年3月分の仕訳として正しいものは次のうちどれか。ただし、この管理組合の会計年度は、4月1日から翌年3月31日までとし、期中の取引において、企業会計原則に基づき厳格な発生主義によって経理しているものとする。
(取
引)
平成20年3月1日に、損害保険会社と以下の内容の保険契約を締結し、同日に5年分の保険料5,280,000円を一括して普通預金から支払った。損害保険会社から提示された保険の内容は以下のとおりである。 損害保険の内容 保険期間 5年間(平成20年3月1日から平成25年2月28日まで) 保険料内訳 積立保険料(修繕積立部分) 3,600,000円 (月当たり保険料 60,000円) 危険保険料(危険保険部分) 1,680,000円 (月当たり保険料 28,000円) 合 計(保険料一括支払額) 5,280,000円 (月当たり保険料 88,000円) |
(単位:円)
【解答】
(借方) (貸方)
———————————————————————————-
積立保険料 3,600,000| 普通預金 5,280,000
支払保険料 28,000|
前払保険料 1,652,000|